アリル文字のフォントが完成しました

古代においてアリル地方の古典言語であるアリル語や古代グラズリス文字が作られる以前の古い古代グラズリス語などの表記に使われていた文字であり、現代においてもメリル連邦を中心にメリル語の表記に使われている文字である「アリル文字」のフォントが完成しました。
アリル文字は一般に表音文字、特に音素文字のアルファベットとして用いられます。アリル文字の表記法は、左から右に横に並べて分かち書きをしますが、古典期より古いアルスレア期以前の時代には、左右反転させて右から左にも書かれていました。しかし古典期以降においては一貫して左から右に書かれるようになりました。アリル文字の各字母には大文字と小文字の二種類の字形が存在しています。大文字はアルスレア期以前に用いられた最初の字形であり、小文字は古典期以降に筆記体などから作られた現在の標準字体と呼ばれるものです。アルスレア期以前のアリル文字を使った文章は全て大文字で記されますが、古典期以降のアリル語、現代標準メリル語ではこの大文字と小文字を合わせて用います。大文字は主に文頭や固有名詞の頭文字に置かれ、その他は小文字で記されるのが一般的です。今回制作されたフォントは、このアリル文字に必要な字母・記号などを全て備えたものになります。また今回作成されたのは二種類のフォントであり、アルスレア期以前のアリル文字のフォントである「Aleirinearusloia」と古典期以降の標準アリル文字のフォントである「Aleirine」です。
使用方法は簡単で、アリル文字の各字母に相当するギリシア文字のテキストに対して、このフォントを用いることによって、アリル文字を表示することができます。