所長からのメッセージ
アリビナ宇宙科学研究所は、1962年の設立以来、一貫して未知への探求心と、人類の発展に貢献する目標を掲げ、研究を続けてきました。設立者アリビナ・エイゼンシュテイナ博士は、「この世界の秘密を解き明かし、人類を進化へと導く」ことを念願していました。そのため、我々は「神秘を探求し、進化の糧とする」(英語:Exploring Mystery, Nourishing Evolution、ロシア語:Исследуя Тайны, Питая Эволюцию)を標語として掲げています。我々は人類の更なる進化に向けて、その糧となる研究を行っています。設立者アリビナ・エイゼンシュテイナ博士の理念、エイゼンシュテイナ博士との約束、この研究所の公約・責務を、我々は受け継ぎ、これを成し遂げなければなりません。それは今後何代にも亘って続いていくかもしれません。しかし我々は、この困難とも思える目標を、このCommitmentをAcomplishしなければならないのです。これは私が設立者アリビナ・エイゼンシュテイナ博士の名で、エイゼンシュテイナ博士の理論の論文を、ロシア語で書き記した時に受け継がれた私の責務であり、その理念を思い、ここに集ったアリビナ宇宙科学研究所の全職員の責務なのです。
私は2014年の研究所の再建に関わった者の一人として、この理念を受け継ぎ、さらなる発展を遂げることを心がけています。宇宙物理学、量子力学や素粒子物理学といったミクロの物理学、宇宙資源利用に関する研究、神秘科学、そして架空世界エールフレットの研究など、多岐に渡る分野で、歴史に残る重大な発見と、人類の進化に寄与する研究成果を生み出すことを目標としています。我々の主軸にある研究分野は、宇宙科学・神秘科学ですが、人類の進化に繋がる可能性のある、この他の多くの分野を研究しています。また、人類の進化を助けるというのは、単に人類を更なる進化へ向かわせることだけを意味するのではありません。人間は社会的な生き物であり、弱肉強食という自然界の摂理とは異なる社会を持つ生き物ですから、弱者を淘汰し、強者の進化のみを優先するという考えは、私の中にはありません。私は弱者も強者と同様に、淘汰されることなく進化への道を辿って征けるような世界を目指したいのです。ですから我々は感覚器官に障がいを持つ方々を補助する、共感覚性を用いた機器の開発なども行っています。
このような壮大な目標を実現するためには、優秀な研究員の確保と、世界各国との緊密な学術交流が不可欠です。アリビナ宇宙科学研究所ではグローバルな視点を持ち、世界各国のあらゆる有能な研究者を受け入れています。そしてそれはこの研究所の多様な思想の基盤にもなっています。エイゼンシュテイナ博士はロシア正教会の信徒でした。私も同様に正教会の信徒であり、キリスト教者の思想が強いですが、アリビナ宇宙科学研究所の職員には神道などのキリスト教以外の宗教を信仰する者もいます。我々はその全てを受け入れ、どの宗教・思想も排斥することなく、平等に扱っています。これは近年世界各国で持ち出される「多様性」という話題にも繋がってきます。私は個人個人が持つ思想や特徴、あらゆる個性を「色」と表現します。アリビナ宇宙科学研究所はキャンバスのようなものです。純白の下地に個々の色を加えて彩り豊かな世界を創り上げて征くのです。
アリビナ宇宙科学研究所は、これからもグローバルな視点を持ち続け、国際社会に貢献し続けていきます。多くの分野を抱えるが故に、多くの課題が山積する中、職員が一丸となって世界に良き成果を示すことができる、CommitmentをAcomplishできると信じています。私たちの研究が、この世界に新たな光を照らし、人類の未来を切り開くことができるよう、全力で邁進して参ります。ご支援とご協力を、何卒よろしくお願いいたします。
アリビナ宇宙科学研究所 所長
田上 彩夏