十字架挙栄祭を迎え、AISASの新年度が始まりました
9月27日、東方正教会では主の十字架挙栄祭を迎えました。AISASの暦では、この祭日が年度の始めとされており、本日新年度を迎えました。
なぜ年度の区切りが十字架挙栄祭なのか
AISASでは前述の通り、この十字架挙栄祭の祭日、9月27日が年度の始まりとされています。ではなぜこの日なのでしょうか。
それは、十字架挙栄祭は正教会の十二大祭のひとつであり、教会暦では「慶賀及び守斎の日」と記載されていることに由来します。この日正教会ではイエルサレムで主イイスス・ハリストスが掛けられた聖十字架が発見されたこと、及び十字架にまつわる諸事が記念されます。AISASでは初期のベルコスモスの時代より、この「慶賀及び守斎の日」の特別な祭日に一年の始まりを祝う習慣がありました。この慣習は、ロシアの秋の慣習「Золотая Осень (黄金の秋)」の祝祭の時期、実りと収穫の時期である秋分を一年の始まりとしていた古い慣習に則ったものであり、それがロシア正教会の大祭、十字架挙栄祭と被っているために、移動する秋分ではなく固定祭日である十字架挙栄祭に合わせたことに由来します。
所長からの新年度の挨拶
主の十字架挙栄祭おめでとうございます。アリビナ宇宙科学研究所は、今年2024年に再建10周年を迎えることができました。そして本日、9月27日に再建後10年度目となる2024年度が、素晴らしき実りの秋の訪れと共に到来して参りました。この節目の日が十字架挙栄祭に当たることは、我々の歩みと重ねて深い意味を持っています。古きロシアにおいて「Золотая Осень」つまり「黄金の秋」と称されたこの収穫の季節に、新たな実りと希望を抱きつつ、十字架の挙栄が象徴する献身と再生を改めて胸に刻む機会でもあります。当研究所は、2024年は再建10周年の年として始まり、研究開発・研究創作共に大きな成果を出しながら、ドメイン取得から公式ホームページの開設、公式Wikiサイトの開設など、幅広く活動を広げて参りました。10年の歳月は、我々に多くの試練と成長を齎しました。この間、皆様の支えと共に科学と神秘の探究を続けてこられたことを、心より感謝申し上げます。次なる10年へ向けて、我々は新たな知見と創造への挑戦を誓い、研究所の理念である「宇宙の神秘と調和を解き明かす」ことに尽力して参ります。
これからもアリビナ宇宙科学研究所へのご支援とご期待を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
所長 田上彩夏